園の活動内容
オランダ政府教育機構Cito(旧オランダ王国教育評価機関)が開発した3歳から6歳までの幼児教育法です。
いくつかの小さなグループを形成した保育室の中で、子どもたちはテーマ性のある遊びが準備されたコーナーに分かれて保育を受けます。クラス集団に固定された従来の保育スタイルから、子どもが遊びのテーマ(課題)を自分で選択する時間帯を取り入れ、それぞれのコーナー設定と遊びの展開が短期と長期のカリキュラム(プロジェクト)に構成されています。
また、遊びのレベルが不十分な子どもに対する保育援助として、チューター(より専門性のある保育者)カリキュラムと、保護者へのカリキュラムが充実しています。
現在、オランダ(全国)、ドイツ(ビースバーデン)、アメリカ(ニュージャージー)にて、未来型の保育スタイルとして導入されています。また、日本の伝統的な行事や同年齢集団の保育との併用も考慮されたカリキュラムです。まさに幼児版アクティブラーニング。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
NPO法人国際臨床保育研究所
1・子どもの主体性 やってみたい
子どもの『やってみたい』と遊びに熱中する姿は、子ども自身を取り巻く環境が、安心感を持てる環境でなくてはなりません。その情緒的な安定感が子どもの自主的に遊びに向かう支えとなり、子どもは自ら遊びを探し始めます。
2・保育者のサポート 働きかけ
保育者は子どもの権利・安心できる環境・情緒的な安定を保障します。保育環境には常に仕掛けをセットし遊びが広がるよう働きかけます。また、子ども一人ひとりの発達段階に合わせサポートを行います。これはクラス全体でではなく、一人ひとりの発達段階を踏まえた支援です。保育者も子ども同様に"学び""遊び"を止めません。
3・ニアネス 愛着形成
子どもは家庭から園に場所が移ると不安を抱きます。これは家庭で求める密着型(甘えたい、寂しい)の愛着や親子間の安心から離れたことが要因です。ですから、家庭と園では子どもの姿や行動に違いが出ます。愛着も家庭と保育者とではまた然り。保育者は子どもたちと精神的な愛着形成から信頼関係を築いていき、寄り添うことで、初めて遊びに発展していきます。
4・ディスタンス 冒険の始まり
保育者は一人ひとりの発達に対して見通しを立て、積極的な関わりで展開しています。支援方法は偏ることなく、個々に応じて変化するものであり、子どもが自己選択と自己決定できるよう促します。しっかり大人との信頼関係を築いた後、少し一人で探求や新しい遊びに一歩踏み出す、その時に保育者は距離感をとり、子どもの遊びを観察します。
0.1.2歳児では一人ひとりに寄り添った保育ができるように、食事、排泄、睡眠などの生活に関わることは可能な限りその子の担当保育者が対応します。
子どもの心身の発達には身体を動かしたり、おもちゃで遊んだりすることがとても大切ですが、しっかり自分のために遊ぶには、特定の大人(保護者や保育者)との愛着形成による情緒の安定がまず必要です。
この時期にしっかりと特定の大人と愛着形成をすることはその後の成長や大人になってからも大きく影響することが分かっています。毎日同じ保育者がその子の体調や成長に合わせて丁寧にかかわることで子どもは大人に対して全面的に信頼してもいいことを学びます。安心してのびのびと過ごすことができ安心感と安全だということを感じると情緒の安定に繋がります。多くの保育施設で取り入れられている乳児育児担当制保育を当園も行っております。
それぞれ子どもたちの “遊ぶ時の様子“ “友達と関わる時の様子““1人遊び“の様子を少し離れたところから見ていると、どういう時どんな事をしたいのか、いろいろと見えてくる所がたくさんあります。何に興味があるのか、時には大人を困らせるような行動も実は今、その子に必要な動きであると気づかせられます。
子どもの月齢や発達に応じた遊びには手や指を主に使う“微細あそび”と、体を動かす“粗大あそび”ハイハイなどがあり、乳児期に現れる発達や反射といわれ遊びの中でこれらの発達を促すことができます。保育者はこれらの発達を学び、意識して動かせるように一緒に遊びを楽しみます。遊び方を教えるのでは無く、見本となって一緒に遊び、子どもの「やりたい!」や「出来た!」という気持ちに共感し、主体性や意欲を持って遊ぶことを大切にしています。
ぜひ、お家でも子どもが1人で動いている時の様子を観察してみてください。
(環境づくり)
・お家のようにくつろげ、安心できる環境づくり
・好きなこと、やりたい遊びを選んで、じっくり取り組める環境づくり
(かかわり)
・子どもの気持ちに丁寧に寄り添う(共感の快)
・気持ちを十分に受け止め、認めてあげること(情緒の安定)