プロジェクト保育
【テーマ】色・形
6月中旬~7月中旬
【テーマ】水
7月下旬~8月下旬
3~5歳児の保育では『プロジェクト保育』を行っています。
約1ヶ月ごとに設定された“テーマ”に沿って、遊びと体験を通し身近なものから抽象的なものの概念を主体的に学べるプログラムです。
「数」「色・形」「水」「衣服」など子どもにとって身近なものがテーマになっています。
1つのテーマを4週間かけ4つの段階に分けて進めていきます。
園の活動内容
オランダ政府教育機構Cito(旧オランダ王国教育評価機関)が開発した3歳から6歳までの幼児教育法です。
いくつかの小さなグループを形成した保育室の中で、子どもたちはテーマ性のある遊びが準備されたコーナーに分かれて保育を受けます。クラス集団に固定された従来の保育スタイルから、子どもが遊びのテーマ(課題)を自分で選択する時間帯を取り入れ、それぞれのコーナー設定と遊びの展開が短期と長期のカリキュラム(プロジェクト)に構成されています。
また、遊びのレベルが不十分な子どもに対する保育援助として、チューター(より専門性のある保育者)カリキュラムと、保護者へのカリキュラムが充実しています。
現在、オランダ(全国)、ドイツ(ビースバーデン)、アメリカ(ニュージャージー)にて、未来型の保育スタイルとして導入されています。また、日本の伝統的な行事や同年齢集団の保育との併用も考慮されたカリキュラムです。まさに幼児版アクティブラーニング。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
NPO法人国際臨床保育研究所
1・子どもの主体性 やってみたい
子どもの『やってみたい』と遊びに熱中する姿は、子ども自身を取り巻く環境が、安心感を持てる環境でなくてはなりません。その情緒的な安定感が子どもの自主的に遊びに向かう支えとなり、子どもは自ら遊びを探し始めます。
2・保育者のサポート 働きかけ
保育者は子どもの権利・安心できる環境・情緒的な安定を保障します。保育環境には常に仕掛けをセットし遊びが広がるよう働きかけます。また、子ども一人ひとりの発達段階に合わせサポートを行います。これはクラス全体でではなく、一人ひとりの発達段階を踏まえた支援です。保育者も子ども同様に"学び""遊び"を止めません。
3・ニアネス 愛着形成
子どもは家庭から園に場所が移ると不安を抱きます。これは家庭で求める密着型(甘えたい、寂しい)の愛着や親子間の安心から離れたことが要因です。ですから、家庭と園では子どもの姿や行動に違いが出ます。愛着も家庭と保育者とではまた然り。保育者は子どもたちと精神的な愛着形成から信頼関係を築いていき、寄り添うことで、初めて遊びに発展していきます。
4・ディスタンス 冒険の始まり
保育者は一人ひとりの発達に対して見通しを立て、積極的な関わりで展開しています。支援方法は偏ることなく、個々に応じて変化するものであり、子どもが自己選択と自己決定できるよう促します。しっかり大人との信頼関係を築いた後、少し一人で探求や新しい遊びに一歩踏み出す、その時に保育者は距離感をとり、子どもの遊びを観察します。
1週目(方向付け)
テーマの方向付け・導入
2週目(見本を見せる)
テーマを示して保育者が主体となり遊びを導く
3週目(理解を広げる)
2週目で取り組んだモノを子供たちが主体となって 遊びを広げる
4週目(理解を深める)
テーマについてさらに遊びを展開し発展させる
毎日の生活のスタートは“サークルタイム” 先生と子供たちが円で囲うように座り、保育者が子どもに視線を向けることにより、安心感がうまれ保育者や友だちの話を落ち着いて聞いたり、自分の気持ちを主体的に話すことができます。
子どもたちの“今日は何をするのかな?”のわくわく・どきどきの気持ちを大切に、保育者が一方的に話すのではなく、皆で顔を見合わせて対話したり、積極的に自分の意見を話す活き活きとしたコミュニケーションの時間です。
お互いの意見や思いを認めあう場にしたいと思っています。
聞くこと・思いを言葉で表現すること・互いに思いあうことでコミュニケーション力を育てていきます。
子どもたちが主体的に遊びを選択すること。そして子どもたちがその選択を意識して行うことが大切だと考えています。そこで3~5歳児クラスではプランニングボードを使用しています。
ボードにはその時用意されている遊びの写真やイラストが描かれています。そこに自分の名前のシンボルマークを貼ってから遊びに入ります。
(環境づくり)
・好きなことを選んで、じっくり取り組める環境づくり
“今”の子どもたちをよく観察し、“今”に応えてあげられるように…
・月のテーマのものが子どもたちの身近なところに隠れてます
どこに行っても“テーマ”に触れられるように…
(かかわり)
・“伝えたい”気持ちを十分に受け止めてあげること
話を聞いてもらえるからこそ、相手のお話が聞ける…ということ